政治

(臨時)「落穂ひろい」へのご寄付をお願いします

News Kochiは少人数で運営しているローカルニュースサイトです。寄付を募り、いただいた寄付金を取材費の一部に充てています。可能な範囲で、ぜひご協力をお願いしたいと考えて筆を執りました。(News Kochi編集長、依光隆明)

パナマ船籍の貨物船による黒潮牧場破損をめぐる公文書の情報公開請求は、当初は全面非開示だった。異議申し立て後に部分開示となったが、開示されるのは数カ月の先。情報公開には労力と時間が欠かせない

欠かせぬ武器は情報公開

もともとNews Kochiは「落穂ひろい」を旨としてスタートしました。新聞やテレビと張り合うのではなく、そこからこぼれた、あるいはフォローしきれない話を取り上げようということです。新聞もテレビも経営環境は厳しくなるばかり、記者の数は急減するに違いない。フォローしきれない話は今後ますます増えるだろう、と。

体感的にはその通りでした。News Kochiに「ぜひ書いてほしい」「調べてほしい」というメールが入ることもあります。なかなか対応できないのが現実ですが、稀に「これは調べないといけない」と思わされる話があります。特に多いのは行政絡みの話です。「行政がそんなでたらめをやっているの?嘘だろう?」という感じです。人数が少ないうえ記者クラブにも入っていないので、News Kochiがまずできるのは情報公開制度を利用した公文書の情報公開請求です。弱小メディアにとってはこれが最大の武器なのです。といってもピンポイントで該当書類が分かるケースはほぼゼロ。必然的に「○○の○○に関する書類一切」という書き方にならざるを得ません。

その文書を分析し、問題点を見つけます。予想もしない発見があることもあります。2026年7月12日にアップした「翻弄の行方。黒潮牧場が壊された」はその典型でした。これは行政機関の弁護士費用を調べる中で見つけた話です。行政相手の訴訟を引き受けてくれる弁護士が見つからない、引き受け手がいないのは地元弁護士の多くに行政がカネ(仕事)を流しているからではないか、という県民の訴えで情報公開請求をしました。分析すると、中に一つだけ弁護士費用が突出した案件があります。パナマ船籍の貨物船が県の大型浮き漁礁「土佐黒潮牧場」に衝突、破損させたままヨーロッパまで行ってしまった案件でした。県は東京や英国の海事専門弁護士に代理人を頼み、それによって県民の知らぬところで弁護士費用が億を超えるほど膨れ上がる構図が見えました。深く調べるにはこの衝突事故についてさらなる情報公開請求をせざるを得ません。もちろん労力も時間もかかります。が、薄皮をめくるように実相が明らかになるケースも少なくないのです。

断っておきたいのは、News Kochiが明らかにしたいのは行政判断の適否ではないということです。行政を弾劾するつもりもありません。県民が知っておくべき案件が打ち捨てられていたら拾ってみる、県民が知っておくべき裏の事実があれば探ってみる、それだけです。まさに「落穂ひろい」です。

7300枚の開示文書。1件でこれほど大量の文書が開示されることもある。黒塗りも多かった

時には1件が7万3000円に

話を戻します。開示書類には白黒コピーで1枚10円(もっと高い自治体もある)の費用がかかります。何十枚レベルであればさほどの負担もないのですが、枚数が多いケースでは何千枚にもなります。2026年9月に高知市役所が開示した一件は開示文書が7300枚、つまり7万3000円の費用が掛かりました。ご苦労なことに、7300枚には黒塗りがたくさんありました。黒く塗るのも大変でしょうが、そこまで隠す必要があるの?という黒塗りが多いのも事実です。黒塗り(非開示)に異議申し立てをすると、一部が開示されることが少なくありません。ということは、隠す必要がないものまで隠しているということです。行政機関で働く人も黒塗りに手間がかかるでしょうが、異議申し立てをするのも手間がかかります。ましてこちらは手がありません。給料をもらっているわけでもありません。圧倒的有利な立場にありながら必要以上に黒塗りをする体質はいかがなものかと思うのですが、行政的にはそれが普通の行為なのでしょう。

ドローンで空撮した山の尾根。ここに風力発電施設が立地する計画が進んでいる=本山町

応援メールだけでも嬉しいです

ほか、必要があればドローンを飛ばしてもらって写真を撮ることもあります。2026年3月には風力発電施設の建設が予定されている山々の尾根をドローンで撮影してもらい、わずかながら謝礼を支払わせてもらいました。ほか、欠かせないのは若干のサイト維持費です。ある程度の弁護士費用も常に貯えておく必要があります。残念ながら執筆者に原稿料やガソリン代、出張費を支払うところまでは至っていません。必然的に執筆者のほとんどは他の仕事で収入を得ながら取材、執筆を続けています。

コラムやエッセイと違ってニュース(事実の暴露)には取材が伴います。取材には労力と経費とリスクが伴います。そのようなフィールドで「落穂ひろい」を続けているのがNews Kochiです。細く長く続けていくために、とりあえず必要経費(多くが取材費)だけは確保しておきたいと考えています。

もし可能であれば、できる範囲での寄付を考えていただけると本当に助かります。現在は会費制度を中断し、単発寄付だけにしています。少しの額でも助かりますし、金銭支援ができない方は応援メールだけでもありがたいと思っています。執筆陣にとって、応援の声はなによりの力になります。

寄付先の口座は以下の通りです。細く、長くNews Kochiを続けたいと思っています。よろしくお願いいたします。

【振込先】

■ 四国銀行帯屋町支店(店番号105)普通預金5166570
一般社団法人インディペンデント高知 代表理事 依光隆明

■ 高知信用金庫本店(店番号021) 普通預金0531723
(社)インディペンデント高知

◇メールのあて先は、info@newskochi.netです。

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